2014年1月25日

イスカンダル見てきた

出張でイスカンダル見てきた。といっても大マゼランにある放射能除去装置をくれるところじゃなくて、 マレーシアはジョホールバルでやってるプロジェクト。この地域はシンガポールを囲むように隣接している 区域で、香港に対する深センのように、この地域を集中的に開発しようというもの。
もともと、「イスカンダル」は「アレキサンダー」と同じ(alが定冠詞と勘違いされておちたとか)で、人名。 ちょっと前になくなったジョホールバルのサルタンの名前がイスカンダルだったのだそうだ。 で、この王様が開発プロジェクトの名前に自分の名前をつけろとねじ込んだと。
マレーシアは立憲君主制で、9人のサルタンが5年毎の回り持ちで国王を務めているのだそうだ。 それぞれのサルタンは、政治的には特権はないものの、広大な土地を持っていて、 そこから取れる資源の権利まで持っているため、むちゃくちゃ金持ちということらしい。 同じ立憲君主制でも、日本の天皇家とはだいぶ違う。
海を埋め立てて大規模な住宅開発を中国系のデベロッパーが行っている。 埋立地の住宅というと液状化が心配だが、このへんは地震がないから大丈夫なのかね。 工業団地をつくって、免税処置を梃子に先端企業を呼びこむということもやっている。
シンガポールと隣接しているこの地区では、毎日数十万人がシンガポールに通勤、通学 しているのだそうだ。国境の橋は毎日大渋滞。数年後には地下鉄もできるとのこと。 そうなればすこしは楽になるのだろうか。
そもそもシンガポールとマレーシアの関係ってどうなってるんだろう。 マレーシアから見ると、すぐとなりに自分から独立した小国があって、 めちゃめちゃ繁栄していて、しかも水道もエネルギーも自国に依存しているわけなので、 面白いはずはないと思うのだけど。。なんで政治的に安定してるんだろう。不思議。





0 件のコメント:

コメントを投稿