2013年4月17日

ヤマト2199

昨年から劇場上映とDVDで展開していた出渕ヤマトのテレビ放映が4月から始まったので、録画して見ている。 アニメを録画して見るなんてエヴァンゲリオン以来なんじゃないだろうか。

ちょっと前にキムタクヤマトを見たら、めちゃくちゃひどくて、ひょっとしたらヤマトという 物語の構造やデザインが時代遅れになっていて、どう作ってもどうにもなんないんじゃないか、とちょっと心配になった。 でも、出渕ヤマトを見てみたら、やっぱり作り様だということがよくわかった。

30年近く前の原作の本質を忠実に守りながら、変えるべき点を丹念に変更し、 ディティールを積み重ねることで、現代的なリアル感のあるヤマトに仕上がってる。 例えばあのイカリマーク付きの妙な制服も、ちゃんとそれらしく見えるようにディティールが 追加されてる。ガミラス艦も防衛艦隊も基本的に旧作とまったく同じデザインなのに、 ディティールの追加でそれらしく見える。ガミラス艦ってこんなにかっこよかったっけ?という気すらする。 防衛艦隊のブリッジが狭いのがいい。 ヤマトの第一艦橋も基本的な配置は同じだけどぐっとコンパクトになっていたり。

ストーリーも、冒頭の艦隊戦が陽動作戦として位置づけられていたり、 古代や島などのペーペーが班長になっているのも 本来の一線級のブリッジスタッフが直前の爆撃で戦死したためということになっていたり、 森雪とサーシャ/スターシャがそっくりなのは松本零士が描き分けられなかったためではなく ちゃんと理由がありそうだったり、と細かく修正され、深みを増している。

旧作と一番違うのは女性キャラが増えた点かも。旧作では森雪以外には名前のついた女性キャラは ヤマトに乗ってなかったからなあ。。異常だ。

とにかく、愛情を込めて丹念に作るとここまで違うのか、と。 テレビ用の作品と違って十分時間をかけることができたからなのだろうけど、それにしても素晴らしい。 これから半年、楽しめそうだ。出渕監督、頑張れ!

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